大型テレビの売れ行きが好調な中、一方では、私の周りの人たちは、「番組の内容がつまらない」といってテレビをあまり見ない人が増えているという実感がある。私自身もその一人で、テレビを見る必然性を感じることが少ない。もちろん数は少ないが、良い(面白い、楽しい、ためになる)番組はあるし、たまに見ることもあるのだが、これから先、地デジでは標準らしいハイビジョン画質で見る価値がある番組がどれだけ生み出されるのか、今を見て想像し難いのだ。 ハイビジョンといえば、とても歴史のある技術(言い換えれば古い技術)。何十年もかけて、NHKや郵政省がごり押しで広めようとしたのに叶わなかったものが、テレビ放送デジタル化とセットでついにテレビ業界で標準化しそうな勢いだ。 今のテレビは2011年には(地デジチューナーを買わないと)使えなくなる、という柔らかな不安が私たちを電気屋さんに走らせる。なら、いっそのこと、これを機会にテレビを見るのをやめようよ、と提案したい。 そう言うと、ニュースぐらいは・・・とか身近な人からも声が聞こえるのだが、どうだろう?本当に自分に有益なニュースがどれだけある?世界中から届くセンセーショナルなニュース。それらに心を揺さぶられながら、何もできない自分がいる、麻痺していく自分がいる、ということも冷静に考えてみる必要がある。また逆に、いたずらに心が動揺させられることでおかしな方向に(結果的に)誘導されてはいないだろうか? ニュースを見ようと思えば、既存メディアであれば新聞もあるし、ネットを通じてさまざまな情報を自分で選択して得ることもできる時代だ。 テレビはもっぱらスポーツ観戦で盛り上がる程度に活躍してもらうことにすれば、一家に一台も必要ないかもしれない。地球の裏側のニュースに一喜一憂するのはやめて、身近なことに目を向けるほうが、よほど幸せで、健康的な生活が送れるのではないだろうか。