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すごい迫力

安部司著/東洋経済新報社刊『食品の裏側』という本を読んだ。 ジャーナリストや科学者や運動家の書いた告発本と違って、添加物を売りまくっていた(悪意もなく優秀な)トップセールスマンだった著者が書いたというところがその「迫力」の素になっているようだ。そのためか本としても売れ行きも良いと聞く。  ここのところ「ジャーナリスト」という職業分野の活躍がパッとしない中、医療の問題を始め、すでに世の中はエキスパートによる社会問題の提起が当たり前の時代になってきている。問題がそれだけ専門化したとも言えるが、かえって表面的に恐怖感ばかりを煽ることがなく、本質的に考えさせられるという点で優れている。  著者の「気付き」のきっかけとなったのが、自分が開発したミートボールを喜んで食べている家族の姿だというから、いかに我々が、普段「仕事」と「生活」を切り離して物を考えてしまっていることか。そのことに改めてショックを受けた。